トリプルバンド スペアナ外部MIXer  

by JF1VAS OCT23,2003

10GHz帯MIXモジュールを使用した広帯域MIXです。
11.5GHzの局発をダイレクト使用で10GHz帯、2倍波で24GHz帯、更に4倍波を使用することで47GHz帯にも対応する事ができます。
用途としてスペアナの測定周波数拡張(外部MIX)、復調器を接続してATVのモニター、更に変換損失を校正する事によりPOW測定も可能です。







ブロック図は下記のとおりで3バンドいずれも1GHz帯に変換します。






10GHz帯は11.5GHzの局発とMIXすると10GHzジャストでは11.5GHzとの差1.5GHzがIFとして出てきます。10.5GHzでは1GHzジャストがでてきます、アッパーヘテロダインなので入力周波数が上がるとIF周波数は下がりますのでスペアナ測定等IF周波数を間違え無いように注意して下さい。

24GHzの場合は局発11.5GHzの2倍波11.5GHz×2=23GHzとなり24GHzジャストの入力は局発23GHzと24GHzの差は1GHzジャストとなります、10GHzとは反対にロアーヘテロダインとなり入力周波数が上がればIF周波数も上がります。

47GHzでは11.5GHzの局発の4倍波を使用するので11.5GHz×4=46GHzとなり47GHzと46GHzとの差で24GHz同様に1GHzジャストとなります、ロアーヘテロダインも同様です。

注意(良く読んで下さい)
1.MIX部にはATT及びFILはありませんRF入力は1mW(0dBm)以上のPOWを入れるとMIXダイオードが焼損し使用不能となるので十分注意して下さい。またMIX本体を落下させたりショックを与えるとOSC部のDROが剥離したりセラミック基板に亀裂等生じる事があるので慎重に扱ってください。
2.このMIXモジュールは10GHzでの使用を除き局発の逓倍波(2倍・4倍)にRF入力をMIXしてIFに変換するので変換効率は周波数が高くなるほど悪くなります。つまり感度が悪くなります。
3.RF入力はSMAコネクターですが24GHz・47GHzで使用する場合トランスジューサー(同軸−導波管変換)を使用して下さい。
4.電源は貫通コンより+12Vを供給するかスプリッターを使用してIF出力の同軸ケーブルを通しての給電が可能です。