[エンデバーからの電波を聞く]


 NASAから打ち上げられた宇宙船エンデバー号はテレビや新聞でも大きく取り上げられたので皆さんよくご存知だと思いますが60mの腕を伸ばして地球の立体地形を記録していましたね。
この腕の先からはマイクロウエーブ帯のレーダー電波を発射して地球の表面の高さを測定したわけですが、その周波数は5.3GHzと9.6GHzだったということはあまり広くは知られていなかったのではないでしょうか。しかしこの周波数を知って、一人のマイクロウエーブマンが広帯域の受信機を使えば捕捉することが可能ではないかと思い付いたのです。JR1DII野口さんは早速アマチュア用5GHz帯トランシーバーに40cmφディッシュと800MHz帯が受信可能な親機を接続して東京、荒川土手へ上がり、2月18日、19日の二日間にかけて、820.65MHzで明らかにエンデバーからの信号と分かるビート音を捕まえることに成功しました。エンデバーの可視時間はたったの4分間ですから追尾には大変苦労されたそうです。(JG1QGF)


JR1DII野口さんが受信したエンデバーの音(MP3エンコード)jr1dii_1.mp3をダウンロードする(770KB)

参考

   受信システム
   アンテナ:40センチパラボラ
   本体:自作5/10GHzデユアルバンドトランスバーター
   IF受信機:C-601 820MHz帯
   周波数:5300.65MHZ

   観測地: 荒川区南千住6丁目隅田川護岸